オステオパシーとは約140年前に米国の医師A.Tスティルによって提唱された医学体系です。
現在全米に23のオステオパシー医科大学があり、米国政府公認の医学として救急医療の分野をはじめ、様々な疾患に対して活用されています。
英国のJ.M.リトルジョンはスティルと共にオステオパシーの創世記を過ごし、その哲学と技術を英国に持ち帰り、さらなる教え子にオステオパシーを継承し、現代にまで至っています。

身体は一つのユニット

オステオパシー治療の最大の特徴は、身体全体を一つのユニットと捉えている点です。様々な器官は互いに繋がり合い協調して、調和をはかりながら働いていると考えます。
決して症状のある場所だけが原因ではありません。症状は体に現れた結果であり、改善のためには全体を通しプロセスを治癒の方向に導きます。

身体の持つ自然治癒力

治療は体における循環の障害を探し出すところから始まります。キーとなるのは浮腫であり、それらの改善は全身調整により行います。結果として自然治癒力を正しく認識し、正常に保つことができれば病気を予防することも治癒させることも可能であると考えます。

身体の構造と機能の関係性

様々な形から成る身体は構造上、見た目も大きさも十人十色ですが同じ人間です。その中で健康な人、不調の多い人の違いは同じ身体でも構造と機能のバランスの不調和によって生じます。骨格や姿勢のバランス、筋肉(内臓)の働きや柔軟性、血液やリンパ循環、そして重要なのが神経系の働きです。オステオパシーの治療原理はそれらを調節し、正常化することにあります。身体の構造や機能は単独では存在せず、相互の調和が整っていることが健康には必要不可欠であるといえます。

液体の流動性

身体の中には血液、リンパ液といった液体が常に流れ動いています。例えば流動性の途絶えた川では微生物が発生し、川は次第に流れが悪くなり腐敗が進み生物の生存は困難になります。きれいな清流には必ず流動性があります。身体も同じで流動性の途絶える場所には老廃物が蓄積し本来の身体のエネルギーが発揮できなくなってしまいます。

リズミカルな優しい施術

治療は四肢や脊椎に対してテコの運動を主体とし、身体のバランスやリズムを失ったポイントをトータル的に調整する手技療法です。痛みと伴う治療では力を抜くことができません。優しく行うことにより自律神経系への反応性を高め、身体の機能である自然治癒力の向上を測ります。乳幼児からご高齢の方まで安心して受けていただける施術です。

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